外見作りとは、マーケティング戦略

街行くビジネスパーソンの装い。きちんと着こなせているのは全体の何パーセントと思われますか?

私は、全体の10%弱だと思っています。
ある有名なファッション評論家も同じように述べていらっしゃいました。たった1割、ですが、別に驚くデータでも無く、ここにも9対1の法則が当てはまっているだけです。1割はリーダーでビジネスのイニシアチブを取り、社会的に大きな影響がある。1割は自由に生き、残る9割には自由が無い。

見た目がパフォーマンスに影響すると認識している人は、装いを通じ行動が変わります。それ故に、人生やビジネス上の成功体験も増え、益々好循環を獲得するのです。「人は見た目で判断できない」という声もあるかと思います。もちろん、人は中身が一番大事です。ですが、見た目をお店に例えると、どのような業種なのか、他との違い、清潔感、時代との調和などが明確であれば、間違いなくそのお店は流行ります。

自分自身の魅せ方をプロデュースすることは、マーケティング戦略です。特にビジネス上は、広告や名刺以上の効果があるはずです。なぜなら、紙やネット広告よりも生身の人間のエネルギーのほうが圧倒的に強くインパクトがあるからです。

そう考えると業種や立場に関係なく、自分を効果的に伝えることは、コミュニケーションを円滑にする上で、すべての人に有用だと思います。情報化社会に生きる私たちは、インターネットのニュース、SNSなどスマートフォンを見れば嫌でも広告や多くの情報を目にし、情報で溢れかえっています。その中から本当に必要なものを選び取るセンスも必要になっています。

常に情報に視覚を奪われ続けている現代社会。だからこそ、人においても短時間に自分をわかりやすく語るスキルが求められるのです。